前回「[基礎知識]Dockerコマンドリファレンス(レビュー)~コンテナ用コマンド~」で、Docker日本語サイト本家「Docker-docs-ja」のDocker管理コマンドをレビューしました。
今回は、Hub・レジストリ用コマンドについて、試行してみます。
以下は、その際の作業記録です。
(以降のコマンド実行実例は、前回までに作成した環境におけるDocker Desktop環境です)
(※上記は、MySQLコンテナを実行した状態である、ということの確認画面になります)
1.Hubやレジストリとのやり取りを行うためのコマンド
Docker Desktopにおいて、Hubやレジストリとのやり取りを行うためのコマンドは、5つあります。
以下に各コマンドの具体的な解説と実例を示します。
(1)login
docker login
コマンドは、Docker Hubやプライベートレジストリにログインするために使用されます。ログインすることで、イメージのプルやプッシュなどの操作が可能になります。
>$ docker login
実行すると、ユーザー名とパスワードを入力するプロンプトが表示されます。認証情報が正しく入力されると、ログインが成功し、Docker Hubまたはプライベートレジストリへのアクセスが許可されます。
試行例:
ここについては、別記事「[基礎知識]docker loginコマンドと資格情報について」をご参照下さい
(2)logout
docker logout
コマンドは、Docker Hubやプライベートレジストリからログアウトするために使用されます。
実施例:
(ログアウトが成功すると、認証情報が削除され、以降のイメージのプルやプッシュなどの操作は認証なしで行われます。)
(3)pull
docker pull
コマンドは、指定したイメージをDocker Hubやプライベートレジストリから取得します。
>$ docker pull MySQL:latest
(4)push
docker push
コマンドは、ローカルに存在するイメージをDocker Hubやプライベートレジストリにアップロードします。
>$ docker push myrepo/myimage:tag
(ローカルに存在するイメージを指定したリポジトリとタグにアップロードします。)
(5)search
docker search
コマンドは、Docker Hubやプライベートレジストリ上でイメージを検索します。
>$ docker search mysql
(指定したキーワードに一致するイメージを検索し、関連情報を表示します。)
これらのコマンドを使用することで、Docker Hubやプライベートレジストリとのやり取りが容易になります。ログインしてイメージをプルしたり、ローカルのイメージをプッシュしたりすることができます。