Dockerのレジスト情報のやり取りは、docker loginコマンドでログインすることで行うことができます。このコマンドをログインする際、アカウントやパスワードを入力しなくても、ログインが成功することがあります。この際の、資格情報は、どこを見ているのでしょうか。
以下、ログイン時の実例と、資格情報については、以下の通りです。
1.ログイン時の実例について
>docker login
上記メッセージの概要:
このコマンドは、Dockerリポジトリにログインするためのものです。Dockerリポジトリにアクセスするためには、Docker IDとパスワードが必要です。docker login
コマンドを実行すると、既存の資格情報を使用して認証を行います。
Authenticating with existing credentials...
: 既存の資格情報を使用して認証を行っていることを示しています。Login Succeeded
: ログインに成功したことを示しています。資格情報が正しく認識され、Dockerリポジトリへのアクセスが許可されました。Logging in with your password grants your terminal complete access to your account.
: パスワードを使用してログインすることで、ターミナルからアカウントに完全アクセスが与えられることを示しています。つまり、ログインしたユーザーは、Dockerリポジトリ上のイメージのプルやプッシュなど、アカウントに関連するすべての操作を行うことができます。For better security, log in with a limited-privilege personal access token.
: より安全性を確保するためには、制限された権限を持つパーソナルアクセストークンを使用してログインすることを推奨しています。パーソナルアクセストークンは、アカウントの一部の機能への制限付きアクセスを提供するため、セキュリティを向上させるのに役立ちます。Learn more at https://docs.docker.com/go/access-tokens/
: パーソナルアクセストークンについての詳細な情報は、指定されたURLにアクセスして学習できることを示しています。このURLには、Docker公式ドキュメントのアクセストークンに関する情報が含まれています。
このメッセージは、ログインが成功したことと、セキュリティを向上させるためにパーソナルアクセストークンの使用が推奨されていることをユーザーに知らせるためのものです。
2.資格情報について
Dockerは通常、資格情報(ユーザー名とパスワード)を保存するための設定ファイルを持っています。これには、認証情報が保存されているファイルパスが含まれています。Dockerが認証情報を保存している場所は、使用しているオペレーティングシステムによって異なります。
Dockerの認証情報は、Windowsの認証システムに統合されており、Windows Credential Managerで管理されています。
以下の手順で、Windows Credential Managerを使用してDockerの認証情報を確認できます。
手順:
- Windowsの「コントロールパネル」を開きます。
- 「ユーザーアカウント」を選択します。
- 「資格情報マネージャー」をクリックします。
- 「Windowsの資格情報」セクションで、「Generic Credentials」または「ジェネリック資格情報」と表示される項目を探します。
- リストからDockerに関連するエントリを探し、詳細情報を表示します。
ここに表示されるエントリには、Docker Hubや他のDockerレジストリの認証情報が含まれている可能性があります。