疲労の原因は、活性酸素
マラソン大会などで、
「まだ走りはじめなのに、脚が重くなって、きつい」
「あと5キロなのに、もうひと踏ん張りができない」
ということ、ありませんか?
/ もちろん(練習不足や欠食などの)準備不足もあると思いますが・・・ /
こうした疲労(スタミナ切れ)の原因は、かつては「乳酸」の蓄積であると言われていました。乳酸が蓄積されると、筋肉にじわ~っと感じる、あの疲労感がでてきます。
最近では、本当の原因は乳酸ではなく「活性酸素」だという説が有力です。
スタミナ切れを防ぐためには、なるべく活性酸素を抑制する、ということが重要になってきます。
以下に、その方法をご紹介しますね。
活性酸素を増やさないための方法
そもそも活性酸素は体を守るために作られます。
/ そのほとんどは体内に侵入した細菌から強い酸化力で体を守ったり、酵素の働きを促したりと健康を維持することに使われます /
しかし大きなストレスにさらされた時には、より多くの活性酸素が生み出されることになります。
結果として、マラソン中にたくさん発生した活性酸素が、スタミナ切れの原因になってしまいます。
1.タバコ、アルコールを控える
タバコはタールをはじめとした有害物質のオンパレードなので、1本吸うだけでも体へのダメージは大きいものになります。そのため喫煙者の方は禁煙されるのが一番望ましいです。
一方アルコールに関してですが、「酒は百薬の長」と言われるくらいなので、適量であればむしろ健康にいいものです。
しかし度が過ぎると残念ながら逆効果になってしまいます。お酒はほどほどに楽しみましょう。
2.紫外線に気を配る
紫外線は肌へダメージを与えますので、紫外線から守るために、体は活性酸素を生成します。
日差しは毎日浴びるものですから、日焼け止めを塗ることは活性酸素を増やさないための有力な一手になります。
女性の方はメイクの一環として日焼け止めを塗られているかと思いますが、男性も気を配った方がよさそうですね。
3.摂るべき食べ物を選ぶ
以下に、活性酸素の抑制に効果的な栄養素をあげておきました。
(1)ビタミン
ほとんどのビタミンは、欠乏すると代謝系の機能不全症状が現れてきます。
この中でも、酸化を防ぐ「抗酸化作用」に効果的なのは、
・ビタミンA(βカロチン)
・ビタミンC
・ビタミンE
です。
(2)ミネラル
筋肉の痙攣(けいれん)防止に効果のあるカリウムやマグネシウムは重要ですが、「抗酸化作用」に効果的なのは、
・セレン
・亜鉛
などです。
(3)ファイトケミカル
ファイトケミカルとは、植物中に存在する天然の化合物のことです。一般的に、「通常の身体機能維持には必要とされないが、健康によい影響を与えるかもしれない植物由来の化合物」とされています。
・ポリフェノール
(食品)バナナ、ブルーベリー、イチゴ、リンゴ、カカオ、赤ワイン
・カロテノイド
(食品)アボガド
・イソフラボン
(食品)大豆(豆腐、豆乳)
・リコピン
(食品)トマト
・ペクチン
(食品)リンゴ、ミカン
・カテキン
(食品)赤ワイン、緑茶
・セサミン
(食品)ゴマ
まとめ
毎日の食事コントロールは難しい
上記の「1.タバコ、アルコールを控える」と「2.紫外線に気を配る」は、ある意味で実行し易いと思うんですよね。1は止めるだけですし、2はサングラスや帽子を身につければいいんですから。
逆に「3.摂るべき食べ物を選ぶ」は、たまに摂取できても、大会直前や当日には難しいのが現実だと思います。
サプリメントの利用も効果的
このへんは、サプリメントやゼリーなどの携行食品で、うまく補って下さいね。