【煙草ニュース】加熱式煙草の品薄状態のなか「プルーム・テックの逆襲なるか!?」 – 3年でシェア3割を目指す! –
日本たばこ産業(JT)社長「寺畠正道」氏が、1月15日、「加熱式たばこの国内市場全体に占めるシェアが2017年末の10%台後半から20年には30%まで伸びる」との見通しを表明したそうです。
JTは、最近人気が上昇中の「Ploom-Tech」(プルームテック)など加熱式煙草において、競合の外資2社(つまり、アイコスやグローですね)に比べて出遅れているらしく、寺畠氏いわく「厳しい状況」だそうです。
今後は、新製品の投入を進め、巻き返しを狙う、とのことです。
寺畠氏は、「自社の加熱式『プルーム・テック』の魅力が知られていない上に、十分に供給できていない」と指摘し、「製造から営業のやり方まで(従来のたばこから)進化させる」と強調しました。
【感想・レビュー】
以下、感想・レビューです。
強みは?
(1)スタイリッシュ性
私は、この製品の良い所は「とてもスタイリッシュである」ところだと思っています。
(2)味、持ち易さ、吸っているときの外観よし
また、この製品を試してみた感想ですが、味も悪くないし、持ち易く、吸っている人の外観もおしゃれです。
(3)仕組みの違い
具体的な仕組みは後述しますが、競合2社製品(アイコスやグロー)やヴェポライザーと比較すると、吸い込んだときの「のどごし」がマイルドな傾向にあります。
カプセル(カートリッジ)で味を変えられますので、それごとに味わいは違いますが、とても吸い易いです。
弱みは?
(1)ガツン度
ただ、ほかの加熱式煙草や、最近勢いが増しているヴェポライザー(参考記事「「Herbstick Relax」は「Herbstick Eco」を超えられたのか!? – 加熱式煙草 比較レビュー – メリットとデメリット –」)に比べると、いわゆる「ガツン度」に欠けるところが、弱みな気がしています。
ガツン度とは
「ガツン度」とは、ネットや口コミや掲示板で言われている評価の尺度なのですが、「吸い込んだときのインパクト」と表現されます。
この「ガツン度」が低いと、特に以前から従来の紙巻煙草で喫煙していたスモーカーにとって、どうしても満足できない、結局、ほかの製品と併用してしまう、ということになります。
(2)仕組みの違い
上記で、プルーム・テックの「強み」として挙げた「仕組みの違い」ですが、逆に(ユーザー層によっては)弱みにもなりえるというお話をしますね。
競合2社製品およびヴェポライザーとの仕組みの違い
ヴェポライザーなどは煙草の葉(参考記事「ヴェポライザー初心者にお奨めのシャグ(きざみ煙草)と販売店」)を直接に加熱して、その水蒸気を吸うのですが、そのため「ガツン度」は必然的に高くなります。
同様に、アイコスやグローも、タバコの葉を(カプセル化(カートリッジ)してはいますが)直接に加熱するので、ある程度の「ガツン度」があります。
一方、プルーム・テックは、タバコの葉の「成分」を抽出したカプセル(カートリッジ)から、吸い込むときに加熱します。
そのせいか、(使用した感覚ですが)「ガツン度」が低くなっているのだと思います。
私の職場の同僚も、この併用をしているのですが、同じことを言っていました。
【プルーム・テックの今後について】
以下、喫煙者の視点からのプルーム・テックの今後についてコメントします。
女性ユーザの獲得がカギ?
これも私の予想なのですが、このプルームテックがシェアを拡大するきっかけは、その「スタイリッシュ性」や、良い意味での「味のマイルド性」からも、「女性」ユーザをいかにつかむか、にかかっているんじゃないでしょうか。
喫煙者の割合は、男性32.2%、女性8.5%(平成26年当時)です。
このことからも、男性を開拓するよりも、(ある意味)女性の開拓枠のほうが「広い」ということも言えると思います。つまり
「煙草は嫌だけど、『害が無いなら』持ってもいいかな」
という市場ですね。
これに誘引されて、後発組の男性も所有希望(ニーズ)が強まるんじゃないでしょうか。
男性の心理として、女性が喫煙所で使っているものだと、(一応は)気になるものですからね。
【まとめ】
以下、まとめです。
応援しています
いずれにしても、これらの製品によって、紙巻煙草の健康被害の低減や、それに毎月かける(言ってしまえば)固定費の低減に成功している私にとって、やはりJTによるこれらの製品の開拓は、ぜひとも期待したいところだと思っています。
JTがんばれ~(^。^)y-.。o○