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Firebaseに「Cloud SQL for PostgreSQL 」が追加されました。
FirebaseコンソールでFirebaseプロジェクトに移動すると、「Data Connect」というメニューが追加されていて、ここから参照することができます。
Firebaseには、DB利用の為に、既に、Realtime Database機能、Cloud Firestore機能が提供されていますが、今回、限定公開プレビュー版として、Firebase管理サーバー経由で、アプリをPostgreSQLに接続することができる、という機能です。
詳細は、「Firebase Data Connect」をご覧下さい。
本記事の趣旨は以上ですが、さて、Firebase で、既にある、Cloud Firestore機能と、今回追加された、Cloud SQL for PostgreSQL 機能では、利用者の状況・目的によって、使い分けることになると思うので、以下に、ざっくりと、両者を比較してみました。
(※DBに詳しい方にとっては一般的な情報になると思います)
比較項目 | FireCloud Firestore | Cloud SQL for PostgreSQL |
リアルタイムデータ同期 | 可能。データの変更が即時に反映される。 | デフォルトでは不可。リアルタイム同期は追加のツールや設定が必要。 ※Firebaseでのサポートに期待。 |
スケーラビリティ | 高い。自動スケーリング機能があり、大量のデータを効率的に管理可能。 | 高い。スケーラブルだが、管理と設定は自分で行う必要がある。 ※この機能ではFirebaseコンソールで設定が可能。サポートに期待。 |
クエリ機能 | シンプルなクエリが可能だが、複雑なクエリやトランザクションは制限がある。 | 高度なクエリやジョイン、トランザクションが可能。 |
エコシステムとの統合 | Firebase Authentication、Cloud Functions、Firebase Hostingなど、他のFirebaseサービスとの統合が容易。 | 多くのツールやライブラリがサポートしており、広範なエコシステムが利用可能。 |
オフラインサポート | オフライン時でもデータの読み書きが可能で、オンラインに復帰した際に自動的に同期が行われる。 | (一般的には)クライアント側でのオフラインサポートはない。ネットワークが必要、とも言えますが・・・ ※この機能ではFirebaseでのサポート向上が期待されます。 |
データ整合性 | スキーマレスで柔軟だが、データの一貫性を保つためにはアプリケーション側での管理が必要。 | 強力なACID特性があり、データの整合性と一貫性を保つことができる。 |
設定と管理の容易さ | 設定が簡単で、Firebaseコンソールを使って迅速に開始できる。 | (一般的には)自身でのセットアップや管理が必要で、Firebaseに比べると複雑なPostgreSQLともいえますが・・・ ※この機能ではFirebaseコンソールで設定が可能。 |
コスト | データ量や読み書き回数によってはコストが高くなる場合がある。 | 高トラフィックや大規模データを扱う場合、コスト効率が良い。 |
ターゲットユースケース | 小規模から中規模のアプリケーション、リアルタイム同期やオフラインサポートが必要な場合。 | 複雑なクエリやトランザクションが必要なエンタープライズレベルのアプリケーション、大規模データ管理が必要な場合。 |
実際の利用時の記事は別途掲載予定です。