前回は、電子書籍「速習Django3」に沿いつつ、しかし別の方法(Anacondaによりパッケージ管理)で、環境作成(Python動作環境、必要なライブラリのインストールまで)、仮想環境作成、新規プロジェクト作成を実施してみました。(仮想環境名は「Python_Django_sokusyu3_01」、新規プロジェクト名は「Python_Django_sokusyu3_01_PJ」でした)
今回は、続けて、Djangoアプリケーション作成を進めてみました。
以下は、その作業記録(備忘録)です。
1.IDE(統合開発環境)のインストール
上記書籍では(仮想環境作成せずに)直に環境作成後、プログラム作成・編集という流れになっているのですが、ここでは、(前回までに作成したDjangoプロジェクトを扱うための)IDE(統合開発環境)を先にインストールしました。
IDEとしては、
・Spyder IDE(別記事「[ガイドツアー記録] Spyder IDE 5.4.3(Python 3.10.9 / Qt 5.15.2 / PyQt5 5.15.7)」)や、
・VSCODE(別記事「[ガイドツアー記録] Visual Studio Code 1.78.2 (x64)」)
がよく使われている様なので、ここでは、VSCODEを使ってみました。
手順は上記記事をお読み下さい。
2.前回作成したプロジェクト内容の確認
上記IDEで、(前回作成した)プロジェクトフォルダを指定すると、上図(各ファイルについての概要は別記事「[レビュー]Python&Django~初めてのアプリ作成にチャレンジ~♪その1「入門編」(4/5)」参照)になります。
この状態では、まだDjangoアプリケーションは用意されていません。
後で、基本設定(settings.py)、URL設定(urls.py)を設定することになります。
3.アプリケーション(器だけ)新規作成
① (上記の)プロジェクトフォルダ配下に移動(cd)します
② アプリケーション(main)を新規作成します。
python manage.py startapp main
これで、ひとまずアプリケーション(の器だけですが)新規作成できたことになります。
③ フォルダの確認
mainフォルダが作成されていることが分かります。各ファイルについての概要は別記事「[レビュー]Python&Django~初めてのアプリ作成にチャレンジ~♪その1「入門編」(4/5)」参照)
これ以降、各設定情報を編集することになります。
4 設定情報(基本設定(settings.py))の編集
(1)基本設定(settings.py)
プロジェクトフォルダ直下の基本設定(settings.py)を編集します。(settings.pyの設定項目の概要については別記事「[基礎知識]settings.py」参照)
① INSTALLED_APPS(Djangoプロジェクトで使用するアプリケーションのリスト)項目
settings.py中のINSTALLED_APPSに、mainアプリケーションを追加します。
追加内容: ’main.apps.MainConfig’,
注意点としては、
・行の最後にカンマ( , )を忘れないこと!
・(main.apps. の後ろに続く MainConfig の Main が 大文字になっていること)
この追加内容の根拠は、(アプリケーション新規作成時に更新された)mainフォルダ配下のapps.pyの内容(下図)を確認することで分かります。
上記内容には、MainConfigというクラスが定義されていて、そこで、mainという名前のアプリケーションに、それが関連付けられている、ということも宣言されています。これが、上記のsettings.pyに追加した一行の内容の根拠になります。
故に、自分で新たにアプリケーションを作成・追加した際には、これと同じ確認を行い、自分でsettings.pyに追記することで、settings.pyを編集することができます。
結論としては、上記で、このプロジェクトで、mainアプリケーションが認識されるようになったわけです。
② LANGUAGE_CODE(Djangoプロジェクトの使用言語)項目
次の様に、日本語を設定します。
LANGUAGE_CODE = ‘ja’
③ TIME_ZONE(Djangoプロジェクトのタイムゾーン)項目
次の様に、アジア/東京と設定します。
5.(初期規定の)アプリケーション表示
昔は、Webアプリケーションを実行する際には、(apacheやIID等の)Webサーバーが必要でしたが、現在、Djangoでは、開発用のWebサーバー機能が標準で内蔵されているそうです。
今回、これを使用して、現状の初期規定のアプリケーションを表示させます。
① マイグレーション適用
次のコマンドで(これまでに作成・編集した内容を一旦)Djangoのデータベースに反映させます。これをマイグレーション適用といいます。
python manage.py migrate
② Webサーバー起動
次のコマンドで、Webサーバーを起動します。
③ 初期規定ページの表示
ブラウザに次のURLを指定して、初期規定のページを表示します。
http://127.0.0.1:8000/ ※もしくは、http://localhost:8000/
以上で、初期規定のアプリケーション表示ができたことになります。
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