Windows 11上のHyper-VでゲストOS(Windows 10)を使用し、VS CodeでReact Nativeを使ってAndroidスマートフォン向けに”Hello World”を表示するネイティブアプリを作成する手順を詳しく説明します。このプロセスにはいくつかのステップが含まれますが、一歩ずつ丁寧に進めていきましょう。
1.前提条件
別記事「[基礎知識]React Native開発環境準備」/1.基本手順・前提環境
※上記「1.基本手順・前提環境」を読んだ後、以下に続きます。
2.新規プロジェクト作成
(1)コマンドプロンプトまたはPowerShellで、プロジェクトを作成したいディレクトリに移動します。
(2)以下のコマンドを実行して、新しいReact Nativeプロジェクトを作成します。
> npx react-native init test01
エラー「TypeError: cli.init is not a function・・・」が表示された場合の対処方法
※もしここで、「TypeError: cli.init is not a function・・・」のエラーが表示された場合は、React Native CLIの実行に問題があることを意味します。おそらく以前グローバルにインストールしたreact-native-cliと競合していることが想定されます。以下のメッセージが表示されました。原因は何でしょうか?どうすれば解決できますか?コマンドを実行してみて下さい。
① npm uninstall -g react-native-cli
② react-native -v
→※ここで「’react-native’ は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」と表示されればアンインストールが完了しています。
③ 上記で作成したプロジェクトフォルダ(例:ここでは”test01”)を削除して下さい。※削除できない場合はOSを再起動後、再度削除を試みて下さい。
④ 以下のコマンドで、react-native-cli をインストールします。
npm install -g react-native-cli
⑤ 以下のコマンドで、再度、プロジェクトを新規作成します。
npx react-native init test01
(3)上記作成したプロジェクトフォルダ配下に移動します。
> cd test01
上記で新規プロジェクト作成は完了です。
3.Androidエミュレータでのアプリ起動
別記事「[基礎知識]React Native / Android App ビルド (with AVDエミュレート)」
※実行後のイメージは以下の通りです。
上記により、React Nativeプロジェクトが正常にセットアップされ、エミュレーターでアプリが実行されたことを確認後、以下に続きます。
4.VS Code での開発の始め方
上記環境作成、プロジェクト作成、エミュレータ起動完了後は、以下の手順で、実際の成果物作成を行う事になります。
(1)VS Codeを開き、「ファイル」メニューから「フォルダーを開く」を選択し、React Nativeプロジェクトのルートフォルダを開きます。
(2)エクスプローラービューでApp.tsx
をクリックして開きます。
(3)App.tsx
内に記載されているコンポーネントを編集または追加して、アプリケーションの見た目や機能を変更します。
(4)編集後にファイルを保存し、エミュレーターでアプリをリロードすると、変更が反映されます。エミュレーターでデベロッパーメニューを開いて「Reload」を選択するか、r
キーを押すことでリロードできます(Metroバンドラーが起動しているコマンドプロンプトでr
を入力します)。
React Native / Android App 作成手順は、以上です。