[基礎知識]views.py

Read Time:56 Second

　Python環境で、Djangoプロジェクト、アプリケーション作成時に、初期作成されるviews.pyの内容は以下の通りです。

１．基本設定項目

　views.pyファイルは、Djangoアプリケーションのビューを定義するファイルですが、個々の設定は、ユーザーからのリクエストを処理し、レスポンスとしてHTML、JSON、画像などのデータを返します。

２．初期作成時のviews.py

　初期作成時のviews.pyの内容は以下の通りです。

　このファイルでは、django.shortcutsモジュールからrender関数をインポートしています。render関数は、HTMLテンプレートをレンダリングするために使用されます。

３．具体的な定義の仕方

　views.pyファイルは、Djangoアプリケーションの動作に重要なファイルです。
　このファイルでは、ビューを定義する必要があります。編集する際は、各ビューの処理内容を理解した上で編集する必要があります。

（１）定義形式

　ビューは、次の形式で定義できます。

　def view_name(request):
　　　# 処理
　　　return render(request, ‘templates/index.html’)

（２）定義内容の説明

　・view_name　…　ビューの名前です。
　・request　…　ユーザーからのリクエストです。
　・処理　…　ユーザーからのリクエストを処理するコードです。
　・return render(request, ‘templates/index.html’)は、HTMLテンプレート’templates/index.html’をレンダリングしてユーザーに返します。

（３）補足（requestについて）

　requestには、ユーザーからのリクエストに関する情報が含まれています。
　requestには、次の情報が含まれています。

ユーザーのIPアドレス
ユーザーのブラウザの種類
ユーザーのアクセスしたURL
ユーザーが送信したリクエストメソッド（GET、POSTなど）
ユーザーが送信したリクエストパラメータ

　requestから情報を取得するには、request.method、request.GET、request.POSTなどの属性を使用します。

　たとえば、ユーザーがGETメソッドで/index/というURLにアクセスした場合、request.methodは’GET’、request.GETは’/index/’、request.POSTは空の辞書になります。

　requestから情報を取得したら、ユーザーからのリクエストを処理するために使用します。

　たとえば、ユーザーがGETメソッドで/index/というURLにアクセスした場合、index.htmlテンプレートにアクセスしたユーザーのIPアドレスを表示するビューを作成することができます。

（４）ビュー定義の例

①　ユーザーのＩＰアドレスを取得して表示するビュー

　　def index(request):
　　　ip_address = request.META[‘REMOTE_ADDR’]
　　　return render(request, ‘templates/index.html’, {‘ip_address’: ip_address})

　このビューでは、request.META[‘REMOTE_ADDR’]属性を使用して、ユーザーのIPアドレスを取得しています。次に、index.htmlテンプレートに’ip_address’キーの値としてユーザーのIPアドレスを渡しています。

　index.htmlテンプレートでは、’ip_address’キーの値を使用して、ユーザーのIPアドレスを表示します。

　　Hello, {{ ip_address }}

②　特定のURLパターンに一致するときにDjangoが呼び出すPython関数

　　def index(request):
　　　#b.レスポンスを生成する
　　　return HttpResponse(‘こんにちは、世界！’)

　このビューの定義は、特定のURLパターンに一致するときにDjangoが呼び出すPython関数です。
　この場合、ビューの定義は、URLパターンが/に一致するときに呼び出されます。
　ビューの定義は、HttpResponseオブジェクトを返します。
　HttpResponseオブジェクトは、ブラウザに送信されるHTTPレスポンスを表します。
　この場合、HttpResponseオブジェクトは、テキスト「こんにちは、世界！」を返します。

　したがって、このビューの定義は、URL /にアクセスしたときに、ブラウザにテキスト「こんにちは、世界！」を表示します。